京都の町を流れる鴨川に
寄り添うように細い道が南北に続く先斗町(ぽんとちょう)
舞妓さん芸妓さんの行き交う花街でもあります。
その地で、お宿を初めてほぼ70年。
お茶屋時代も含めるとおおよそ90年ほど。
初めてでも、何度となくお泊りいただいているお客様にも、よかったと言っていただけるよう、
旅のお手伝いをさせていただきたい。お客様に喜んでいただくのが、大好きなお宿です。
お陰様で 柏井壽先生著「日本名百宿」にもご紹介いただきました。
京都のお家にお帰りいただいたつもりで、どうぞごゆっくりおくつろぎください。
なお 京のお宿 三福と大変よく似た名前のお宿がございますが、
手前どもとは、全く関係はございませんのでご注意ください。
3月 春 弥生
今年は、春が早く訪れるだろうと、
どこかの予報で聞いた気がするのですが...
予想外に寒さが長引き、
梅がようやっとちらほら咲き出したようです。
先月お勧めした城南宮のしだれ梅や
いつも市内で真っ先にほころびだす
御所 近衛邸跡の糸桜も
いつ満開を迎えるか
今年は全くもって
予想ができません。
もしかすると
北海道のように、
梅も桃も、桜も一気に咲きだすのでは?と
それはそれで花便りを
楽しみにしている今日この頃です。
そんな3月のおすすめは・・
まずは3日のお雛様
下賀茂神社 流し雛では
人形(ひとがた)に厄を託して
心身を祓い清め無病息災を祈る伝統的な行事。
三十三間堂 春桃会(もものほうえ)
三十三間堂の名前にちなみ、
3の重なる3月3日に行われる法会。
千体観音菩薩を高い場所から
拝ませていただけます。
またその日だけ、
女性専用の桃のお守りも授与されます。
また中ごろでは3月14日頃
様々なお寺で涅槃会がなされます。
涅槃会とは、お釈迦様の亡くなられた
陰暦2月15日に合わせた法要。
真如堂・本法寺・東福寺・泉涌寺・清涼寺など。
中には普段は入れないようなところも
拝観できるので、
この機会をお見逃しなく。
3月も20日を超えると
桜便りが聞かれる季節かと。
お部屋からむこう岸の枝垂れ桜はもちろんの事
木屋町通りの雪柳と桜の饗宴
少し足を延ばせば、
祇園白川の艶やかな枝垂れ桜と
書き出したら
枚挙にいとまがありません。
どうぞお気軽にお声がけください。
その時期のおすすめの桜スポットを
御指南申し上げます。
桜色に染まった京都を
どうぞお見逃しなく。
京のお宿 三福