祇園の芸妓三福が、自分の源氏名をそのまま店の名前にした「三福」は京都先斗町に昭和10年お茶屋として産声をあげました。
時代の流れで昭和23年にお茶屋を廃業。黄ばんだ旅館業許可証の日付は「昭和25年5月24日」
建物は、大正時代終わりに建てられた京町屋。いたわるように何度も何度も直し慈しんでまいりました。
また、平成14年には、ご希望のお客様には、館内でも夕食を召し上がっていただけるよう、おりょうり遊菴を始めました。
千鳥の間には、お茶屋時代から箕(み)にはいったお多福さんが 飾られています。「みの中に福 」三福の名前の由来でもあります。
箕とは、昔の農耕具で、穀物の殻などをふるい分ける道具です。
お客様にも ふるいにかけてもらって、不要なものは 鴨川にでも流していただき、福だけお持ち帰りいただきたい。
お越しいただいた皆様がお幸せになられますように!
そんな気持ちをこめて、今日もお客様をお迎えさせて頂いてます。